学者の組織や団体あるいは会合のことをいう。
学会の役割は、研究者に研究の発表、情報・意見の交換などの場を提供し、その成果を機関雑誌に発表することである。
この役割によって研究発表、討論の成果が迅速にしかも多くの人々に伝達されることになる。
日本最初の学術団体としては、1873年(明治6)に森有礼(ありのり)らによって結成された明六社(めいろくしゃ)があげられる。
そして、翌74年に機関誌『明六雑誌』が創刊された。
また、75年松本良順(りょうじゅん)ら数十名によって今日でいう医学会と医師会とを混合したような団体、東京医学会社が結成された。同年、機関誌『医学雑誌』を創刊した。
しかし、専門分野の学術研究のための団体という今日的意味での学会が登場したのは、1877年神田孝平(かんだたかひら)を初代社長とする東京数学会社(84年に東京数学物理学会と改称。
この学会が、後の日本数学会と日本物理学会の母体となった)の創立をもって嚆矢(こうし)とする。このことは、自然科学関係の学会のなかで数学部門の学会がもっとも早く開かれたことを告げるものであった。